― Double Cross The 3rd Edition ―

元紙至上主義がBOOK☆WALKERを3年使った感想

BOOK☆WALKERはKADOKAWAが運営する電子書籍ストアです。KADOKAWA版kindle。

紙至上主義だった自分の電子書籍の購入数がBOOK☆WALKER利用開始から3年で1000冊を超えました。
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戦略にハマりまくった良い養分モデルケースだと思い、この立場から電子書籍・BOOK☆WALKERの良いとこ悪いとこを正直に上げ連ねてみました。参考にしていただければ幸いです。
BOOK☆WALKERしか使ってないので他ストアとの比較はありません。
trpg話がちょいちょい入ります。


紙至上主義が崩壊した主な流れ
1.本棚がいっぱいになる
2.本棚を追加で買い続ける
3.部屋に本棚を置くスペースがなくなる
4.本を手放すのは断じてNO ⇒ 崩壊


電子書籍の良い点
1.帰省・旅行で本を持ち運ばなくていい
2.指が切れない
3.経年劣化せず読みやすい
4.棚を用意しなくていい
5.簡便な並び順変更
6.大画面表示の迫力
7.紙より多くの本に出会える
8.欲しいと思ったらすぐ買える
9.自動で本に修正が入る
10.絶版の本に出会える

1.帰省・旅行で本を持ち運ばなくていい
帰省の度に全trpgサプリを持ち帰るのは段々辛くなります。
帰省先で読む小説も合わせると旅行バッグの中が本しかない、バッグもめちゃくちゃ重い。
電子書籍ならそれらがスマホ1台に収まります。

2.指が切れない
紙のページをめくるときにサーッと指が切れた人いませんか?
試行回数が増えるほど起きる事故で、めちゃ痛い。
電子書籍なら指が切れません。当たり前ですが重要なことだと思います。

3.経年劣化せず読みやすい
折り目がつかないよう本の開く幅を小さくし、読み辛い経験を何度もしました。
それでも本は開いた時間に応じて無慈悲に劣化していくため現代の二重苦を味わえます。
また紙は背表紙に近づくほど文字も絵も見辛くなり、漫画の見開きは中央で途切れるので視認性もよろしくない。
電子書籍なら経年劣化せず、背の概念がないので大変読みやすいです。

4.棚を用意しなくていい
紙の本が溢れたので追加の本棚を買い、靴箱の上半分まで本棚に改造してようやくギブアップ。
電子書籍なら本を置く場所に困りません。
本は管理にも金がかかるということで、それを無料でやってくれる電子書籍は最高です。

5.簡便な並び順変更
棚の本を自分好みに並び替える奇行は1日かかり、汗だくになって腰も痛めます。
紙至上主義の人の中には模様替えと称してやる人多いのでは。
電子書籍なら簡単に棚の本を並び替えられます。

6.大画面表示の迫力
電子書籍の解像度は高いため、大画面のディスプレイで表示しても画像が鮮明です。
電子書籍なら大画面で迫力のある画像コンテンツを楽しめます。
趣味の話になりますがABARAやチェンソーマンなど、映画的と評される漫画の魅力が段違いに上がりました。

7.紙より多くの本に出会える
電子書籍は頻繁にセールしています。
初回購入時に50%還元は当たり前、セールはストア内コインn%還元から半額、果てには無料配布まで。
やりすぎだと思うくらいです。紙で買う人いなくなってしまう。
これは予算が同じなら、紙で本を買うより圧倒的に多くの本を購入でき、読めることを意味しています。
電子書籍なら紙より多くの本に必ず出会えます。
読書は質と量の両輪だと思います。その量が物理的に増える電子書籍は非常にありがたい。
一応、紙も中古で安く買えますが劣化具合と衛生面に不安があるので選択肢にありません。

8.欲しいと思ったらすぐ買える
電子書籍ストアでクレジットに対応してないストアはありません。
この本欲しいと思ったときに外へ買いに行くのが面倒極まりない場面は多々ありますが、電子書籍の購入に面倒は一切ありません。
電子書籍なら欲しいと思った時にすぐ本を買うことができます。
読書欲の熱量は一過性のもの、その場の勢いが命です。

9.自動で本に修正が入る
誤字、脱字、ルビミス、塗りミス・・・
紙で買った本にミスがあっても当然修正なんてありません。つらい
trpgではエラッタに気付かず手元の紙基準でビルドを組み、データが想定通りに使えないことが発覚するなど弊害も大きい。
電子書籍ならミスは自動で修正され、最悪運営に報告すれば修正してくれます。

10.絶版の本に出会える
電子書籍の代名詞といえば絶版本だと思います。
自分が電子書籍で最初に買ったのは絶版のtrpgサプリでした。
ダブルクロスのディスカラードレルムと言えば界隈で悪名が轟いています。
電子書籍なら、定価4000円行かないtrpg絶版紙サプリを中古2万で買う必要はありません。
何人の財布を救ったことか、もちろんtrpg以外でも絶版になった小説・漫画がたくさん取り扱われています。
秋山瑞人の龍盤七朝DRAGONBUSTERが絶版になってたときは目を疑いました。
出版社の戦略に振り回されてきた人にとって電子書籍こそ最後の希望、救世主です。


電子書籍の悪い点
1.運営会社と一心同体
2.中古で売れない
3.金銭感覚が狂う
4.端末の容量問題
5.漫画のトーンがおかしい
6.ワード検索できない本がある
7.取り扱ってない書籍がある
8.端末が重い

1.運営会社と一心同体
運営会社が逝く、サービスを終了すると買った本が読めなくなります。
相応の金額を払った本が実はアクセス権を買っていただけ、ずっと会社のものだったとわからされるのは恐ろしい。
実際、2019年の春頃にマイクロソフトが電子書籍サービスから撤退し、買った書籍を読めなくなった悲しきユーザーが大勢います。怖すぎる。
電子書籍サービスを選ぶならその運営会社が業界でどれほど盤石な存在か調べるべきです。

2.中古で売れない
読まなくなった本を換金できないのは将来的にデメリットかもしれません。
ただ、電子書籍を選択する人は棚の本を断捨離できない人だと思うので対象者違いな気もします。

3.金銭感覚が狂う
電子書籍はとにかく紙より安く売っていますが、セールは期間限定で、ストアによって上限があります。
例えばBOOK☆WALKERなら、少年ジャンプの漫画作品は定価の50%還元になることが非常に珍しかったり、目当ての本が半額+50%還元なんて来たら買わなきゃ損です。
どうせ将来買うなら今このセールで買った方が得という心理が働き、気づけば一度にとんでもない量の本を買ってることがあります。
クレジットで簡単に決済できるから自分では止まることもできず、最終的に金銭感覚が狂います。
電子書籍の購入は目当てのSSRが必ず当たる有償ガチャです。
買うだけ得ですが限度があります。お金の管理ができない人はよくよく注意した方がいい。

4.端末の容量問題
スマホ・タブレットで読むためにはストアで購入した本をダウンロードするんですが、当然容量を喰います。
電子書籍は大量の本を安く買えるので、最初は余裕と思ってた電子書籍のアプリがあっという間に端末一の大容量アプリに成長します。
SDカードを追加で購入すれば解決しますが、余分な出費感、買わされてる感が強いです。

5.漫画のトーンがおかしい
電子書籍の解像度は高く見えますが、実は前述の容量を小さくするため画像に圧縮がかけられています。
その結果、漫画の斑点状のトーンが劣化し、縦横に歪な線が入ります。
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全てのコマがそうではないのでトーンの種類の問題だと思いますが、それにしても・・・。
没入感が損なわれてるので、今の電子書籍で一番最初に改善して欲しい欠点です。

6.ワード検索できない本がある
紙の本を文字ではなく画像で起こしてる作品がいくつかあります。
画像で起こされると当然文字情報は読み取れないのでワード検索できない。
特にtrpg本は十中八九ワード検索できず、誰かが購入して情報を発信するまでわかりません。意地悪~
作品のジャンルの問題なので、一度遭遇すれば予想はしやすいです。

7.取り扱ってない書籍がある
紙・電子ともに全ての本を扱っている店は存在しませんが、紙に比べて電子書籍は取り扱っていない書籍量が多いです。
ストア内から追加作品のリクエストを出せますが期待しない方が良いです。
ギロチンマシン中村奈々子をリクエストし続けて3年になるんですが、BOOK☆WALKERさん?
待っても無駄だと思い知ったので、そういう作品は紙で買った方が精神衛生上よろしいです。
2021/10/05:4年目でついにギロチンマシン中村奈々子が配信開始されました。嬉しいです。よかったです。リクエストは4年後が自分の目安になりそうです。

8.端末が重い
機種にもよるでしょうが、基本的に紙の文庫小説1冊(300~400p)とスマホでは前者の方が軽いです。
仰向けに寝転がって読んでると端末の重さで紙より早く手首が痛くなります。
その重さが手から滑り落ちて正中線を叩いてきたら悶絶ものです。気を付けましょう。


参照速度について(※個人の体感です)
紙と電子を比較する際に参照速度が真っ先に上がると思います。
紙は電子より直感的に参照できる、trpg本のデータを素早く参照するならやはり紙というのが根強い。
電子書籍全てにワード検索機能があれば電子圧勝だったんですが、ついてて欲しかったtrpg本についてないのでアテにできません。
以下で自分の体感について語ります。電子はBOOK☆WALKER。

1.電子書籍
電子書籍には付箋機能があり、BOOK☆WALKERでは1冊に最大100個付箋を挟めます。
予め主要なページに付箋を挟んでおけば「付箋機能タップ ⇒ スクロール ⇒ 所望付箋タップ」の3操作で大まかな位置までたどり着ける。
直感的に参照するためのスクロールバーがありますが、紙のように参照の緩急をつけることはできません。
電子で参照目的ならやはり付箋機能を使うべき。デメリットは一切ありません。

2.紙の本
元々直感的に操作できるため、素で付箋付き電子書籍と同等の速度で参照できます。
紙に付箋をつければ参照速度は鬼に金棒です。
その時のデメリットは「付箋を別途用意する必要がある」「付箋は剥がれやすい」「管理方法次第で付箋が折れて読みにくくなる」「小口の厚みが広がり本自体が傷む」などがあります。


参照速度は
付箋+紙 > 紙 ≒ 付箋+電子 >電子
と考えています。付箋ブースト下なら紙の圧勝ですが、物理的な追加パーツなので当然弊害も出てくる。
素の紙と付箋+電子なら差は感じません。素の電子は確かに遅い。
むしろ電子で気になるのはアプリの立ち上げ時間(2、3秒)だと思います。参照目的なら予めアプリを立ち上げておけば済む話ですが。
言いたい事は「素の紙を使ってる人は電子に移っても同等の速度で参照できるよ」ということです。
参照速度が同じなら、外出中でも参照できる電子のメリットは魅力的ですし、無理に値上がりした絶版本を買うこともないと思います。


BOOK☆WALKERの良い点
1.KADOKAWAが運営
2.KADOKAWAの露骨な戦略
3.セール連発
4.初回購入時50%コイン還元

1.KADOKAWAが運営
KADOKAWAといえばライトノベルの大御所です。
電撃文庫、角川スニーカー文庫、ファミ通文庫、MF文庫系、富士見系・・・有名所が大体KADOKAWA傘下で、この大元が逝く姿はちょっと想像できない。
また、コロナ禍ブーストのせいか自宅で購買摂取できる電子書籍の需要が高まってるようです。

むしろKADOKAWAの屋台骨になりつつあり、BOOK☆WALKERサービス終了の気配は欠片もない。
電子書籍を利用する上で「運営会社が逝く」「サービス終了」が心配要らずの重要性は二度語らなくていいと思います。ドでかいメリットです。
個人の意見ですが、自社コンテンツを持ってる運営会社ほど中抜き無しにコンテンツの売上を自在に操れるので、電子書籍ストアで生き残れるイメージがあります。


2.KADOKAWAの露骨な戦略
KADOKAWA作品のセール権、発売日の決定権は当然KADOKAWAが握っています。
まずは自社ストアに利益をもたらす、新規参入を促す構成にするはずで、KADOKAWA作品を楽しむならBOOK☆WALKERユーザーが他ユーザーより有利になるという寸法です。
実際ダブルクロスの電子サプリをkindleより一か月早く発売したり、境界線上のホライゾンに至っては1年以上独占したり、kindleで1回セールするまでにBOOK☆WALKERで何度もセールを連発したり、素人目でも露骨過ぎてちょっと引く。
また、確信犯かわかりませんがkindleはおろか紙より約2週間早く、BOOK☆WALKERでだけtrpgデータがエラッタされてコミュニティに混乱をもたらした歴史があります。何でもありかお前は
trpg本は大体KADOKAWAから出てるので、特にtrpgユーザーが電子書籍を使うならKADOKAWAの加護が働くBOOK☆WALKER一択だと思います。


3.セール連発
BOOK☆WALKERは毎週必ず何かのセールをやってます。電子の本領発揮です。
漫画版超電磁砲の編集の方がtwitterで愚痴るのも無理ないです。さすがにやりすぎ。
一方で、申し訳ないんですがユーザーには旨味しかありません。
そして連発してるセールにも美味い不味いがあり、できれば美味いセールで買いたい。

3年使った自分の基準ですが、新刊以外の作品は「n%オフ、n%コイン還元の合計が税抜き45%50%を越えたら買い」です。
直近だと12/7まで鬼滅の刃1~22巻セットが10%オフ、45%コイン還元でした。
0.1+0.9×0.45=0.505、普段買うより50.5%得なわけで即買いしました。美味すぎる。
50%以上お得なセールがBOOK☆WALKERの割引上限に近く、このセールすら結構な頻度で見ます。
逆にそれ以下のセール(30%コイン還元only、30%オフonly、etc.)はあまりに多すぎて正直セール感がない。
全部のセールに手を出し続けてるとあっという間に金がなくなるので、この基準は自衛の意味も込めています。
例外として、集英社などの有名所の漫画は中々セールがありません。
そういった作品は30%以上お得なセールが来るだけで十分美味しいです。だから上記の鬼滅はめちゃくちゃ美味かったわけで。
面白いのだとKADOKAWA創立記念日10/1は毎年必ず大きなセールがあります。
特にKADOKAWA傘下のラノベ・漫画は確実にこのタイミングで45%~60%お得に買えるので、急ぎでないならここが確実です。
また作品のアニメ化、新刊発売のときは記念のセールがあるので、作品に動きがあったらチェックしてみると思わぬ収穫があったりします。

とにかくBOOK☆WALKERは半額以上のセールを乱発しています。入ってみるとその頻度に驚くと思います。
セールはtwitter公式アカウントが配信してくれるのでチェックも楽です。


4.初回購入時50%コイン還元
これはBOOK☆WALKERに限らないんですが、セールが乱発されてるのでそれと組み合わせると全額返ってくることも珍しくありません。笑いが止まらん。
自分は最初にtrpg本2冊しか買わなかったことを激しく後悔しています。
過去に戻れるなら10万円ぶっ込んでラノベ漫画を買い漁って10万円コイン還元でさらに買い漁りたいです。


BOOK☆WALKERの悪い点
1.合本版は地雷
2.0時台購入時のコイン遅延
3.セール連発の闇
4.期間限定無料の後始末

1.合本版は地雷
ラノベシリーズが完結した時、全巻まとめた合本版と呼ばれる作品がよく取り扱われ始めます。
単巻で買うより10%ほど安いので、全巻買うなら合本版買った方がお得、という売り方です。
しかしこの合本版、シリーズ全巻の膨大なデータが一つのアイコンに集約されています。
この全データをロードするのに数分の時間を要します。
スマホ・タブレットでアイコンをタップすれば、数分間はロードのためスクロールバーでなんかぐるぐるしてる。
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PC(ブラウザ版)で開けば数秒なのでアプリの問題だと思います。今はこれが我慢できない。
電子書籍で好きなところへ飛ぶなら真っ先に操作しに行くのは画面下のスクロールバーなので、この現象は開いて即直感的に自分の好きなところへ飛べないことを意味します。
しかもスクロールバーに作品の全ページが内包されてるので少しスクロールするだけで凄い数のページが過ぎ去っていく。どういうことだってばよ
安物買いの銭失いとはまさにこのことで、快適な読書を求めるなら合本版は地雷だと思います。
また、合本版は本棚上で分割表示できないので、全巻の表紙を並べて悦に浸りたいコレクターの需要も満たせません。


2.0時台購入のコイン遅延
本を買うと遅くても15分後にはコインが還元されるはずです。
現在、0時~0時59分に買った本のコイン還元が1~2時間遅れる現象が起きています。
・・・何やってるんだろう。


3.セール連発の闇
セールで買った直後にさらに美味いセールが来ると「おいいいい!」てなる話です。
著者も推してた境界線上のホライゾン全巻セット20%オフセールが終わった直後に全巻50%コイン還元セールが始まったときは「うわぁ・・・」てなりました。えげつないわ
完全に言いがかりなんですが気持ちはわかって欲しい。


4.期間限定無料の後始末
2020/12/15/13:25:書庫にぶち込めば期間限定無料版を一覧から消せるようです。書庫はごみ箱でした。
でもやっぱ手間なので期間過ぎたら自動で消えて欲しいです。
言いがかりその2。
期間限定無料の本は期間を過ぎると読めなくなるんですが、そのあとも購入一覧から消えてくれません。
一覧で検索するとそいつらが大量に引っ掛かって害悪化しています。
最近は期間限定無料に手を伸ばすのも控えていて・・・消えるようにならんかな。


最後に
色々言いたいことはありましたが、読書ライフが電子書籍で確実に快適になりました。
紙の本の不便さ、理不尽さを知っている人ほど使ってみてその快適さに驚くと思います。
最初はtrpg本だけと戒めて使い始めたんですが、むしろ小説・漫画との相性の方が良いことに気付いたらもう後戻りできませんでした。
紙の本で同じ悩みを抱えている人はぜひ電子書籍を、中でもtrpgが趣味の人はまずBOOK☆WALKERの検討をお勧めします。
2021年1月末にアプリの本棚が大幅改造されるようなのでめちゃめちゃ楽しみにしています。

BOOK☆WALKERさんはチェンソーマンの勢いに乗じてギロチンマシン中村奈々子を早く取り扱い始めて欲しい。





本作は、「矢野俊作」「有限会社F.E.A.R.」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。(C)矢野俊作/F.E.A.R.

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