― Double Cross The 3rd Edition ―

TRPGガイドラインの話(10/18更新)

2021/10/16:よくある質問について追記しました。
2021/10/18:電子版SPLLについて追記しました。
2021/11/13:BOOTHについて追記しました。




TRPGの二次創作活動ガイドラインが半分くらい他人事じゃなかったので。
主にダブルクロス視点で見てました。


▼トップ
このたび、株式会社アークライト、株式会社KADOKAWA、株式会社グループSNE、株式会社新紀元社、有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ、冒険支援株式会社は
 KADOKAWAが関わっていて正直驚きました。ビッグネームです。


必要性の高まりとユーザーの皆様からの要望を受け、「二次創作活動に関するガイドライン」を合同で策定し提示することにいたしました。
 無所持の人がルルブをPDFで配ったり色々あったので誰かが必要性の高まりを感じたかもしれません。
 本来ガイドラインは円滑に事を進めるための物なので、穿った見方をしない限りあった方がいいはずです。


なお、このガイドラインは、著作権法上のトラブルを未然に防止するために策定するものであり、ユーザーの皆様の自由な創作活動を制限しようとする意図はありません。
 よく覚えておいてください。



▼二次創作活動のガイドライン
二次創作活動のガイドライン(以下「本ガイドライン」といいます。)は「二次創作管理製品名リスト」に掲載されている原著作物(以下「対象著作物」といいます。)に対して適用されます。
 ダブルクロスThe 3rd Editionも入っています。


本ガイドラインに定めるルールは、著作権法上のトラブルを未然に防止し、原著作者に正当な利益を還元するためにユーザーの皆様に提示し、お願いをするものです。
 賛成です。


対象著作物に記載されているルール、ゲームを遊ぶために必要なデータ、表等をウェブサイトやブログ等に掲載することにより、対象著作物がなくても遊べるようにした記事・作品は、原著作者及び出版元/発売元の権利利益を害するものとして禁止されます。
 「遊ぶために必要なデータをブログに掲載~」の部分は他人事ではないです。
 今回記事にした大きな理由の一つです。
 ブログの内容だけでデータを使用できないように気を付けてきましたが、より一層気を付けたいと思います。


◎二次創作活動の定義
ファン活動の一環として、有体物、無体物にかかわらず、原著作物から取得した知見を利用し、自身の思想、または感情を創作的に表現した非営利を目的とした二次創作物の創作を行う活動。
 知見に関する記述がKADOKAWAのチェックも通ったってまじですか?
 ルルブの参考作品に載ってる別作品から得た知見は原著作者の著作物になる、と読めます。現代錬金術を見ました。
 好意的に解釈すれば、FS判定、シーン制、リプレイのNPCなど、関係者が時間を使って考えた色々が該当するんだと思います。ふわふわですが文面からそれ以上を推定するのは危ないです。
 法が絡む文章を、大手KADOKAWAの名前付きで、どうとでも解釈可能な形で出すのはやめてほしかったです。
 ルルブはユーザーの好意的解釈がもはや前提になっていますが、法が絡むガイドラインにまでそれと同じ強気だと身が引き締まる思いです。萎縮させる意図はないとのことなので意図しない反応をしてしまい申し訳ないです。



閲覧者の視認性を確保した上で、以下の権利表示を行ってください。
具体的には、「本:表紙か裏表紙」「動画:冒頭、あるいはタイトル表示時」「ウェブページ:トップページやタイトルページ」などです。

[権利表示の例①]
本作は、「狩岡源」「株式会社アークライト」「株式会社新紀元社」が権利を有する『ガンアクションTRPG ガンドッグ』の二次創作物です。
(C)狩岡源/アークライト/新紀元社
 『C THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROL』というアニメから「睨み合う男と男、それを後ろから支える女と女の構図はかっこいい」という知見を得ましたが、『C』はDX3 EA.p.190に載っていて、そこから知見を得てないとは言えないので、今後この構図を利用するときはダブルクロスの権利表示をつけないといけないのかな、とか考えていました。


面白いのでおすすめですわ


 当ブログはTRPG関連を多く取り扱ってるので、権利表示は即効性目当てでフッターに一括記載することにしました。


作品ロゴは、対象著作物の公式作品、公式商品を表すマークであるため、二次使用は不可とします。誤認を招くような類似したロゴの作成や使用も避けてください。
同様に、正規品と誤認するような装丁・デザインは不可とします。
 ダブクロ公式本っぽい雰囲気の同人誌は全部ダメになりました。
 あまりに公式らしい同人誌は混乱の元なので妥当ですが、色んな同人誌を買う側の一人としては、棚から取るときダブルクロスの同人誌とわかる装丁・デザインは目立つし好きだったので残念です。
 ダブルクロスの装丁はもちろん、世界観・NPC・シナリオのページデザインは素敵な雰囲気がありますし、二次創作で純粋に真似したい人も多かったんだと思います。手元にある同人誌を大切にします。


引用する際には、日本の法律に従った引用の範囲を踏襲してください。
 おっしゃる通りなのでブログ内で不足を感じた箇所はすでに明記しました。
 しかし公式の紙書籍は誤記が多く、紙書籍からの引用にすると意図せず嘘の情報になることが多いです。
 ここで、公式は記述に誤りのある紙書籍を出して、エラッタが溜まってきたらそれを踏まえた電子版を出すスタンスを表明しています。
 
14:15~

 なので電子版はエラッタが適用されていて概ね正しいです。
 2021年10月現在に出版されているDX3のルルブ、サプリ、データ集、ステージ集からの引用は、以下の電子版の表示を使用しました。

矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition ルールブック 1』十二版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition ルールブック 2』十二版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition 上級ルールブック』十五版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition ディープフロント』二版、F.E.A.R.、2017年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition シナリオ集 ムーンレスナイト』初版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition サプリメント パブリックエネミー』七版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition サプリメント インフィニティコード』八版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition ステージ集 ディスカラードレルム』初版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition サプリメント ユニバーサルガーディアン』三版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition データ集 レネゲイズアージ』三版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition データ集 エフェクトアーカイブ』九版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition ルール&データブック リンケージマインド』四版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition データ集 ヒューマンリレーション』三版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition ステージ集 オーバークロック』二版、F.E.A.R.、2017年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition サプリメント タイムリゲイン』二版、F.E.A.R.、2017年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition データ&ルールブック レネゲイドウォー』再版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition データ&ルールブック レネゲイドウォー カッティングエッジ』初版、KADOKAWA、2018年、ページ
矢野俊作/F.E.A.R.『ダブルクロス The 3rd Edition サプリメント データ&ルールブック バッドシティ』再版、KADOKAWA、2020年、ページ





▼『スモールパブリッシャーリミテッドライセンス(SPLL)』について

 自分はこれからも有償でTRPG関連の何かを出すつもりはないです。
 なのでここからはほぼ無関係な第三者視点の野次です。



「SPLL」の申請時にお支払いいただいたライセンス料から事務手数料を差し引いたものが原著作者に支払われます。
 「原著作者の正当な利益」はてっきり書籍を正当に買ってもらうだけだと思っていました。ただ書籍を買うだけの今までのTRPG二次創作活動では原著作者に正当な利益を支払っていなかったようです。
 色々言ってましたけど結局これでお小遣いが欲しかっただけでは?
 申請では金銭だけでなく、申請者の個人情報(メールアドレス、氏名)も提出する必要があります。出来たばかりの事務局がどこまで個人情報を守れるかは不明です。


◎申請する必要がある案件
1 紙媒体・グッズ類 電子出版ではない二次創作物の頒布を予定している場合で、「製造数×頒布価格」が20万円(税込み)以上になる場合。
 利益ではなく売上でもなく、「製造数×頒布価格」です。売れ残ったときのマイナス、交通費、宿泊費は考慮されません。
 「製造数×頒布価格」20万ってすぐ超えそうなイメージなんですけど、自由な創作活動を制限する意図はないです。このライセンスでも「製造数×頒布価格」が70万円を超えてはならず、超えるなら別途ライセンス契約を結ぶ必要があります。自由な創作活動を制限する意図はないです。
 イベント先で申請するべきなのにしてない人を見分けるライセンスGメンのバイトとかできそう。


●1 紙媒体・グッズ類
3)1作品あたり16,500円(税込み)のライセンス料を支払うこと。
 これを見るまで申請1回1000円くらいからジワジワ上げていくんかな~とか舐めたことを考えていました。

>ユーザーの皆様の自由な創作活動を制限しようとする意図はありません

 0円がいきなり16500円に上がったらどんな気持ちになるんだろうと想像しています。「製造数×頒布価格」20万以上~70万未満の話なので、売上(利益ではない)の2.4~8.3%がライセンス料に相当します。
 F.E.A.R.の懐が潤って、ダブクロの電子書籍が画像からテキストになってくれると嬉しいです。


7)完成品を1点送付すること。
 詳しくないんですけど着払いで良いんですかね


●2 電子出版物
電子出版での頒布方法については、現在検討中のため、追って情報を本サイトにてお知らせします。
 一番知りたかったんですがまだ決まってないそうです。ゆっくり落ち着いて考えて欲しいです。
 有償PDFを避けてきた人たちが、有償PDFの利便性重視でやり取りしてきた界隈にどんなルールを作るのかは興味があります。

2021/10/18
 電子出版物の要網が公開されました。
3)事務局が指定するサイトでの頒布を行うこと。指定販売サイトはライセンス料を登録者の売り上げから控除し、登録者に代わり事務局へ支払うものとします。現在、下記のサイトが頒布に指定されています。
「DLsite」 https://www.dlsite.com/
 ライセンス料や申請が必要なのは紙の段階で想像がつきましたが、DLsiteでしか販売を許可しないのは本当に思い切りましたね。

※2今後、各運営会社様のご協力により、対応サイトが増える場合があります。
 対応サイトが増えるかは事務局ではなく、各運営会社様のご協力次第とのことです。

 DLsiteはダブルクロスの作品数が3件でしたが、BOOTHは300件以上あります。作品数が100倍違うサイトは真っ先に交渉されると思います。
 その上で作品数1/100のDLsiteが選ばれたということはすでに断られた後か、BOOTHにとって前代未聞のシステム作りに時間が掛かっているかだと思います。12月までにBOOTHが解禁されるといいですね。

2021/11/13
やったぜ




◎施行日・施行対象
2021年12月1日以降に製造開始した二次創作物が対象です。
 今まで公開した二次創作物はライセンスの対象になりません。ユーザーの今までの自由な創作活動を制限しない素晴らしい判断だと思います。



▼よくある質問

2021/10/13
 3日でFAQが1個から7個に増えています。
 質問に対する反応がとても早いのは事務局の本気を感じます。
2021/10/16
 FAQは同日中に無効にされるものがあるようです。
20211016_無効faq01 20211016_無効faq02

 2日連続で出したFAQが無効になっていて再現性があります。
 金銭に関わるFAQも無効になってるので、回答が出ても24時間は様子を見た方が良いと思います。
 反応が早いのは好印象だったんですが少し見方が変わってしまいました。



▼最後に
 ガイドラインの多くは共感できるもので、当ブログも関係のある箇所は従います。知見云々はあまり本気にしてないです。
 SPLLはほぼ無関係なんですが、SPLLの電子版については注目しています。
 boothで電子版のシナリオをよく買ってるので、締め付けや面倒が増えた結果新しいシナリオを作る人が減るのは嫌だな~と思っています。電子版の要網がどうなるかわかりませんが、ユーザーの自由な創作活動を制限しない物を期待しています。

2021/10/18
 販売サイトまで制限した上で「自由な創作活動を制限する意図はない」を言葉通りに受け取ることを難しく感じています。ガイドラインは今後変更もありえるとのことなので、創作者の方々にとって良いニュースを期待しています。

2021/11/13
 BOOTHが解禁される予定で良かったです。




本作は、「矢野俊作」「有限会社F.E.A.R.」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。(C)矢野俊作/F.E.A.R.

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