― Double Cross The 3rd Edition ―

【単発シナリオ】ジャームの定義

▼レギュレーション
  • 経験点数:130+30(追加)+4(イージー)
  • ステージ:N市(仮)
  • サプリ:IC, EA, LM, HR
  • プレイヤー人数:1~4人
  • プレイ時間:テキセで4~6時間
  • シナリオのあらゆる要素を改変可

▼トレーラー
ジャームの定義は3つある。
常に侵蝕率が100%以上で、
常に衝動に苛まれており、
衝動を抑制することができない。
・・・彼女は本当にジャームなのか?

ダブルクロス The 3rd Edition『ジャームの定義』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉。

▼合同HO
ワークスorカヴァーどちらかUGN関係推奨
シナリオロイス:イーター
あなたはUGNのN市支部の関係者だ。
とあるUGNエージェントが支部にやってきて事情を話す。
N市にジャーム化したUGNチルドレンの少女"イーター"が逃げ込んだという。
彼女を拘束して引き渡して欲しい、それがUGNエージェントの要望だった。






※※※以下ネタバレ※※※






▼キーワード
ジレンマ、少女、不憫ヒロイン、ジャーム

▼導入(登場:全員)
N市の支部長から支部に集められたPCは本部から来たUGNエージェントに会う
UGNエージェントは少女が写った顔写真を手渡してくる。
この少女はUGNチルドレン"イーター"だったがジャーム化し、挙句UGNは取り逃がしてN市への侵入を許してしまったのだと語る。
◆UGNエージェント
とても誠実な人柄で特に裏があるようには見えない。
今回パーソナリティが貧弱なので部下を連れてると良いかもしれない。
◆イーター(UGNチルドレン、女)
シンドロームはウロボロス、衝動は飢餓。
最後に目撃されたときは特徴的な服を着ていた。
イーターの情報を共有した上で、地の利があるN市支部に彼女を見つけて拘束し、凍結処理のためこちらに引き渡して欲しいと依頼する。
ジャームは凍結処理が基本だが、PCの安全第一として最悪その場で処理も許される。
受けるなら期日が設定され、その間の連絡をするための通信用端末を手渡される。
受けなかったらUGNが何とかするのでシナリオ終了

▼イーターの発見(登場:任意)
探索初日。イーターに似た少女の情報を掴み、その少女が入っていったという裏路地へ行く。
そこで情報通りだがボロボロ特徴的な服を着た少女が、レストランなどから出た残飯を漁っている現場に遭遇する。
顔写真で見たイーター似ているが、痩せ細り傷だらけなので確証が持てない
少女はPCに驚き逃げ出すが簡単に捕まえられる。
しかし、捕まえると「わたしはジャームじゃない!」と言い泣き始める。

会話は不便なく成立する。
自分がイーターでUGNにジャーム扱いされて追われていると告白し、PCに必死で助けを求める。
残飯を漁っていたのは所持金0円で後ろ盾もないチルドレンが腹を満たすための生存戦略であり、会話する限り理性を保ってるようにも見える。
助けないなら即座にイーター戦へ移行する。
助けるなら次は情報収集だが、その前にご飯を奢る、風呂に入れる、傷を手当するなど交流シーンを挟んでもいい。

▼情報収集(登場:任意)
助けを聞き届けると、N市支部はイーターとUGNの言い分の矛盾疑問を抱き情報収集を始める。
UGNエージェントに連絡を取っても「イーターはジャームだ」主張を変えない
開示した情報項目について言及すると「最初から知っていたがPCに配慮して伏せていた」と正直に言う。
判定器の欠陥を理由に揺すってもPCは良い人だから吹聴しない」信じており交渉にならない。
全ての情報が開示されると最終日になる

◆イーターについて 情報(UGN):8、情報(噂話):8
とある壊滅した支部唯一の生き残りであり、その後の検査で侵蝕率が100%未満に下がらずジャーム化と判断された経緯があった。
他エージェント・チルドレンの士気に関わるためこの手の情報はよく伏せられる。
FHや突発的なジャームに仲間の命を奪われてジャーム化するUGN関係者は珍しくないし、特にUGNが拠り所のチルドレンはそれが顕著な傾向にある。
◆UGNエージェントについて 情報(UGN):8、情報(噂話):8
とても誠実な人柄だとUGNで評判、単身で高い戦闘力を誇る。
今回の件に関して悪意や裏、UGN以外の組織との関わりはなく、純粋な正義感でジャームを処理したいだけのようだ。
過去にジャーム容疑の少女を支部で匿ったところ、本当にジャームかつ支部がジャームより弱かったため、支部を壊滅させられていた経歴がわかった。
◆ジャーム判定 情報(UGN):8
支部での再度の検査でイーターの侵蝕率は本当に100%以と計測された。
また、極度の飢餓状態に陥っているらしくたくさん食べる。衝動は飢餓。
判定結果だけを見るなら彼女は紛れもなくジャームである。
理性は保っているように見えるが、理性的に見える演技でジャーム化を隠す個体は何件も報告されている。
→情報項目「判定器の欠陥」を追加
◆判定器の欠陥 情報(UGN):9、情報(噂話):9
現在UGNで使っているジャーム判定器には無視できない偽陽性率が存在し、かつUGNはそれを黙認・隠蔽していることが判明した。
具体的な数字が世に出れば内部からの一時的な反発、今までの判定結果を使った処理の罪悪感による関係者のジャーム化、FHによるUGNからの引き抜きなど多くの問題が起こると予想でき、隠蔽されて当然の内容である。
一方で疑わしきを罰する厳しい体制が今まで日常を守ってきたことは想像に難くない
そして、今回の件が偽陽性による事件かどうかはわからない

▼支部の決断(登場:任意)
最終日。情報収集の間に保護していたイーターの傷は癒え、痩せ細っていた体も顔色も幾分健康的になっている。
そしてイーターは助けてくれたPCをとても信用していて好意的な態度で接する。
N市支部は判断材料の乏しい状況でイーターをどうするか決断し行動に移す。以下はその例。
あまりに長く悩んでいるとUGNエージェントの方からPCのところへ来る。
最終的にUGNエージェントかイーターと戦闘になれば良い。

◆UGNエージェントと対話する
UGNエージェントはとても誠実なのでPCの気が済むまで対話してくれるが、イーターはどう考えてもジャームだと立場を変えない
どうしてもイーターを助けたいなら、仮に人的被害が出た時にイーターを処理する決断力とがN市支部にあることを証明しろとPCに決闘を挑んでくる。→ ◆UGNエージェント戦
◆イーターをどこかに隠す
最初に渡した通信用端末にスパイ対策の盗聴・GPS機能があるため、隠す前後でUGNエージェントが登場する。
UGNエージェントはPCを良い人だと思っており、過去の似た経験から決断には時間が必要なことを理解しているので見過ごせるギリギリまで待っていた。
謝罪したあとPCを諭し、上と同じ流れで決闘を挑む。→ ◆UGNエージェント戦
◆イーターをUGNエージェントへ渡す
イーターはPCをとても信用しているのでどこへでもついていくが、UGNエージェントの前まで連れて行かれるとさすがに疑いここから離れたいと言う。
UGNエージェントはとても誠実に対応するが、イーターを処理することを否定しない。
UGNエージェントに渡したらイーターは裏切られた絶望でバックトラックに失敗し、本当にジャーム化する。→ イーター戦

▼クライマックス(登場:全員)
◆UGNエージェント戦
UGNエージェントは一人でPCの相手をする。
役回りこそ敵対しているがPCを内心で応援しているので、戦闘中はPCを称賛・鼓舞する言葉を投げかけてくる。
この戦闘中にPCへの想いを一層強くしたイーターはバックトラックに成功して侵蝕率が100%未満に下がる。
UGNエージェントは《燃える魂》を使った直後に負けとN市支部の力を認めて戦闘を中断、PCにイーターを託してN市を去る。
UGN本部への報告は特に案が無ければUGNエージェントが「現場で処理した」と庇う。
ジャーム判定器について言及すると、UGNの技術の粋を集めて作られた最高の物であり、これ以上の精度は今のところ望めそうにないことがわかる

◆イーター戦
ジャーム化したイーターは目の前に居ればUGNエージェントをフレーバーで戦闘不能にしたあとEロイス【飢えの淵】で取り込んでしまい、PCにも襲い掛かって来る。
戦闘中は恨みの籠った罵詈雑言をひたすらぶつけてPCのメンタルを削る。
全てに裏切られて完全に疑心暗鬼になっているためどう説得しても無駄
倒すと「絶対許さない」など心を抉る言葉を遺して死ぬ
食われたUGNエージェントは救出できる。

▼エンディング(登場:全員)
UGNエージェント戦後はイーターの侵蝕率が下がってることを確認してイーターの処遇を決める。
イーター戦後はUGNエージェントから労わられて再びN市支部の仕事に戻る。
そもそもイーターが最初からジャームだったのか、その他詳細はPCには最後までわからない

▼エネミーデータ
あくまで一例です。好きに弄ってください。
◆UGNエージェント
HP200
シンドローム:キュマイラ/サラマンダー/ハヌマーン
行動値10
装甲10
侵蝕率120%
アイテム:混沌なる者の槍
《氷の茨》5
《Cサラマンダー》3《炎の刃》5《アマテラス》3《吹き飛ばし》2《獅子奮迅》3
15dx-2@7 攻撃力34、範囲(選択)、1ダメ:移動4m、移動時HP-5d10
ガード値10 混沌なる者の槍、《パワーカバー》6
《燃える魂》3 HP30回復
イベイション15
◆イーター
HP200
シンドローム:ウロボロス
行動値12
装甲10
侵蝕率120%
Eロイス:飢えの淵
《螺旋の悪魔》7《背徳の理》6《極限暴走》 暴走、攻撃力+21、ダイス+12
《Cウロボロス》3《飢えし影》2《背教者殺し》8《貪る顎門》6
23dx@7 攻撃力25、範囲(選択)、命中:放心、1ダメ:ラウンド間あらゆるダイス-9


▼あとがき
他システムのとあるwikiのシナリオ公開方法に感銘を受けまして、あんな風にシナリオ公開してみたいと思ってエイヤしました。
しましたがwiki形式はDX3に向いてなかったかもしれません。

本シナリオは基本ルルブ1.p.364のシナリオフック「カナリアの唄」を改変したものです。
ジャーム化の判断はPEを読む限り現場に一任してそうな上に基準が曖昧なので、その現場で意見が食い違うとさぞ揉めるだろうなと。
仮に本シナリオを回すなら敵が0人なのでひたすらPCとNPCを仲良く絡ませれば良いと思います。
最後に遊んでいただいたPCの実卓発言で締めさせていただきます。
『そもそもジャームって何なのよ』





本作は、「矢野俊作」「有限会社F.E.A.R.」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。(C)矢野俊作/F.E.A.R.

Posted by

Comments 2

There are no comments yet.
いゑ

読みました。凄い好きです
私はジャームを救うためのシナリオをやったことがあります。結果として、衝動:闘争のジャームを満足させることで終わりましたが、PCも悩んで楽しんでくれました。
このシナリオもとても素敵なのでやってみようかと思います。

  • 2020/05/20 (Wed) 16:50
  • REPLY
丸
To いゑさん

ありがとうございます、楽しんでください

  • 2020/05/20 (Wed) 17:21
  • REPLY