― Double Cross The 3rd Edition ―

【単発シナリオ】CR弾の作り方

▼レギュレーション
  • 経験点数:130+30(追加)+4(イージー)
  • ステージ:基本ステージ
  • サプリ:IC, EA, PE
  • プレイヤー人数:2~4人
  • プレイ時間:テキセで8~10時間
  • シナリオのあらゆる要素を改変可

▼トレーラー
国内有数の資産家であるバレット家はたくさんの孤児を引き取っていた。
時折ニュースでも取り上げられる慈善事業には賞賛の声が相次いだ。
バレット家は孤児院で生活する子供たちの憧れの存在だった。
もらわれていく子供は決まって羨望の眼差しで見られ、幸せそうな笑顔を浮かべていた。

ダブルクロスThe 3rd Edition『CR弾の作り方』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉

▼HO
・PC1
ワークス:小学~高校生/カヴァー:
シナリオロイス:アネット
あなたは無数の孤児の中からバレット家に引き取られた幸運な子供だ。
だが能力を使いこなし、清めの館に入ることを許されて初めて本当の意味でバレット家の一員になれる。
同じ部屋で寝るのはアネットという天真爛漫な少女だった。
彼女もまた、他の子供たちと同じく清めの館に入ることを夢見ていた。
※Dロイス【対抗種】

・他PC(合同)
ワークス:UGN関係者/カヴァー:
シナリオロイス:少年
あなたは優秀なUGN関係者だ。
能力を制御できない少年のオーヴァードを保護したら、妙なことを言い始めた。
とある資産家の敷地から逃げてきた、そこで何人も殺されてるという。
真相を確かめるにも一筋縄ではいかない。そのバレット家はUGNに強い影響力を持っている。
※PC1より3シーン(約2時間)初登場が遅れる







※※※以下ネタバレ※※※






▼キーワード
一本道、少女、不憫ヒロイン、孤児、共同生活、外道、CR弾、胸糞

▼導入(登場:PC1)
孤児のPC1は幸運にもバレット家に引き取られ、敷地内へ輸送される。
屋敷に着くと家督のニコラスメイド長たくさんの孤児に出迎えられる。態度は友好的。
自己紹介をした後、ニコラスが孤児の中から一人の少女を呼ぶ。
少女はアネットと名乗る。ベッドが空いてるのはアネットの部屋だけだからそこで寝るよう指示される。
アネットは笑顔でPC1を歓迎する。

◆ニコラス(男、50歳)
バレット家の家督。表向き誰にでも優しい聖人君子おじさん。
実は極悪武器商人で子供を金のなる木としか思っていない。
◆メイド長(女、29歳)
バレット家のメイド長。時に厳しく時に優しいお姉さん
ニコラスに心酔しているため何でも言うことを聞く。
◆アネット(女、15歳)
芸術(ピアノ):9
人見知りしない天真爛漫な美少女。純粋で優しい心の持ち主。


アネットの部屋へ行き、軽くやり取りしたら清めの館が話題に出る。
部屋の窓から広大な森を見つめて「いつか私も入るんだ」と満面の笑みで夢を語る。
◆清めの館
ニコラスとメイド長が住んでいる館。敷地の広大な森のどこかにある。
たまたま偶然、引き取られた孤児は強弱あれどみんな超能力を持っている。
その力を磨き、メイド長から合格をもらった孤児だけが清めの館への入館を許され、本当の意味でバレット家の一員になれる。



▼楽しい日常(登場:PC1)
バレット家で主にアネットとの楽しい日常が始まる。
基本ルルブ2『World End Juvenile』のように、1シーン中に淡々と場面を切り替えていく
◆能力訓練
バレット家の子供は午後からUGN顔負けの能力訓練をしている。
教官はメイド長。アネット含めて厳しく指導するが、PC1は優秀なので特に何も言われない。
そんなPC1をアネットは凄いと褒めたあと自分の不甲斐なさに落ち込む。
◆お風呂騒動
風呂は部屋に備え付けられている。
アネットは天真爛漫純粋なのでPC1の前で堂々と脱衣し、一緒に入ろうと誘う。
PC1が恥ずかしがるようならさっさと風呂を浴びたあと「早く風呂に入らないとPC1の分の夕飯も食べちゃうよ」と部屋を飛び出して行く。
◆ダブルベッド
部屋のベッドはダブルベッドなので寝るときアネットの顔がすぐ隣にある。
アネットは深夜テンションからか、前に部屋に居たトムという少年の話をする。
急な決定だったがトムは清めの館へ迎えられ、入れ替わりでPC1が来たのだという。
話してる内に眠くなったアネットはPC1を気にせずぐっすり眠る。
◆ピアノ演奏
子供たちが敷地の大ホールに次々集まり始める。
後をつけるとアネットがピアノを弾いていた。とても美しい音色で皆聞き入っている。
PC1に気づくとアネットはまんざらでもない様子で顔を真っ赤にして子供にからかわれる。
◆清めの館
夜中にアネットに起こされる。
誰も見たことがない清めの館を森で見つけたから見せたいと言う。
森へ入って月明りを頼りにしばらく進むと小さい館を見つける。
あれが清めの館だというアネットは頬を緩ませ「いつか一緒に入ろうね」と言って元来た道を戻る。



▼アネットとの別れ(登場:PC1)
PC1がバレット家に来て数ヶ月程経ち、ついにアネット清めの館への入館許可が出た。
アネットは大喜びする一方で、PC1と別れることを寂しがる。
正式にバレット家に入った優秀な人材は世界各地を仕事で飛び回るため、会うのは難しくなるという。
PC1が小・中学生の場合、少し背が伸びたなどPC1の成長に言及する。

子供たちとの別れにアネットが一曲ピアノを弾く。
PC1が高校生の場合、演奏中にニコラスが話しかけてくる。
曰く、「本当はPC1にも入館許可を出したいが他の子のモチベーションに関わるから少し待って欲しい」と言う。
演奏が終わるとアネットはニコラスとメイド長の案内で森へ入っていく。
見えなくなる最後の瞬間までアネットは幸せそうな笑顔で手を振る。



▼情報収集(登場:PC1以外)
霧谷雄吾の指示で、街で《ワーディング》を展開したまま解除できなくなった少年を保護する。
少年はトムと名乗る。バレット家から少し前に逃げ出したと言う。
◆トム(男、10歳)
引っ込み思案で大人しい少年。元孤児。
逃げた理由は「敷地の森で迷ったらたくさんの白骨死体を見つけて怖くなったから」。
本当なら一大事なので、PCは霧谷雄吾から極秘の情報収集を依頼される。
清めの館や入館のルールについてはトムから聞いた体で情報を公開する。
しかし、トムは入館を許されていないため場所を知らない。

全ての情報が公開されると「ほぼ黒」と断じた霧谷雄吾からバレット家への潜入調査の任務が下る。
目的は最も怪しい清めの館に到達し真相を確かめること。
夕方に上空からバレット家本館森側の壁に飛び移り、窓から本館に侵入する。
このとき肉体判定難易度5。失敗すると壁でド派手に頭を打ちHPダメージ2d10を受け、メイド長に気付かれかける。
この間PC1はやることがないので約1時間の休憩タイム
◆バレット家について 情報(UGN):8
様々な手段で孤児を引き取っている資産家。家督はニコラス
引き取った孤児がオーヴァードだった場合、独自に訓練し社会貢献させることをUGNから特例で許されている。
だが調べたところ、引き取った孤児全員が対抗種のオーヴァードだった。
◆バレット家の敷地 情報(UGN):6
巨大な門を潜ると、大ホールや遊び場、訓練用設備など、いくつかの施設群がある。
施設群を進んだ先に孤児とその世話係が暮らしている大きな本館がある。
本館の先には広大な森が広がっている。トムが白骨死体を見たのはこのどこかだろう。
◆敷地から出るトラック 情報(UGN):10
バレット家から不定期で出るトラックの荷台に大量のCR弾が積まれていた。運転手は何も知らない。
CR弾はFH内で安く、FH外で高く流通している対抗種の力を持った強力な特殊弾頭である。
弾頭には人の肉片が詰め込まれており、バレット家に引き取られた孤児のDNAと一致した。



▼合流(登場:全員)
アネットが清めの館に入ってから三日後。
今日は客人が来るからと訓練が早く終わったPC1が自室へ戻ると、窓から忍び込んだ直後の他PCと遭遇する。

PC1から見た他PCはとても不審なので、他PCは「トムを保護してる」「白骨死体」「対抗種とCR弾の関係」「清めの館が怪しい」など集めた情報を駆使して信頼を勝ち取ること。
最終的に双方が全ての情報を共有し、PC1が他PCを清めの館まで案内する流れが生まれたらシーン終了。
話が進まない場合は霧谷雄吾が電話してきて上記の流れに誘導する。



▼CR弾の作り方(マスターシーン)
PC1と他PCが話してる間の出来事。
清めの館でニコラスとメイド長が共謀し、アネットの体をCR弾に加工している。
その様子を客人に説明し、談笑したあと館を出る。
冗長になりそうな言葉遊びや設定があればここで開示する。
PCのヘイトを貯めるためにもできるだけ醜悪に描写すること。
以下一例。クリックで展開。胸糞注意



▼清めの館(登場:任意)
清めの館前まで来るとニコラスとメイド長、客人が高級車に乗って走り去っていく。
この隙に館へ潜入して家探し開始
最終的に廊下の壁を破壊し、現れた地下への隠し階段を進む。

隠し階段を降りると寝台に縛られたボロボロのアネットを発見する。
アネットはPCに無反応で、死んだ目で天井を見つめているが生きている
寝台の横にはアネットから切り出したと思われる大量の肉片が容器に詰め込まれている。
アネットとの別れ際にPC1が贈り物をしたなら、それは寝台の下に赤黒くなって転がっている。
◆館内部 情報(UGN):6 情報(噂話):6
食堂、大浴場、寝室、応接間、茶室などを見た限り、館には二人分の生活用品しかない。
一度は館に入ったはずの子供たちが生活していた痕は全く見当たらなかった。
→情報項目「1階廊下」を追加
◆1階廊下 知覚:5
館の内部と外部を散策した結果、1階廊下の壁の向こうに不自然な空間があることがわかった。
壁は宣言で破壊できる。
◆2階書斎 情報(UGN):8 情報(ウェブ):8
パソコンから発見した暗号文書を解読した。
著名なFHセルや危険なテロ組織ニコラス名義で大量のCR弾が出荷された記録だった。
◆2階資料室 情報(UGN):6 知識(レネゲイド):6
対抗種、オーヴァードの再生能力に関する研究資料を発見した。
要約すると「対抗種の力は検体から切除した肉片にも残る」「再生能力は成長期を終えた子供が一番高い」と書かれている。



▼クライマックス(登場:全員)
アネットを救出して階段を上がると、タイミング悪く帰ってきたニコラスメイド長に見つかる。
秘密を知ったPCを生かしておけないので本性を現し、問答無用で襲い掛かってくる。
ニコラス&メイド長戦
ニコラスは自家製CR弾に絶対の自信を持っているので敗北を微塵も想像していない。
子供の肉片を撃ち込まれた気分を聞く、撃たれたPCよりアネットはもっと跳ねていたことを伝える、一緒に館に入る夢が叶ったことを祝うなど執拗にPCを煽る。メイド長も同調する。
倒したら館を脱出し、近くの病院にアネットを担ぎこんでシーン終了。
ニコラスとメイド長の処遇はPCに一任する。



▼エンディング1(登場:PC1以外)
主犯のニコラスとメイド長は表向き逮捕扱いにされ、森の白骨死体は然るべき場所に埋葬された。
トムと保護された子供たちは身寄りがないので、チルドレンとして各地のUGN施設に輸送される。
PCは輸送に立ち会い、トムたちや霧谷雄吾と事件の総括をしてシーン終了。



▼エンディング2(登場:PC1)
事件解決から数日後、PC1はアネットの希望で入院中の病室を訪問する。
アネットの身体は事件のショックで再生しなくなっており、全身が歪に削れている。
最初は明るくPC1を歓迎するが、頼み事があると切り出し「私を殺して」とお願いする。

PC1が躊躇うと「館で死を覚悟した」「こんな体では新しい里親も期待できない」「再生能力がないからUGNチルドレンにもなれない」「児童養護施設に行っても不自由な体では何をされるかわからない」と精神的苦痛を訴える。
ここまで言うが実は死ぬ覚悟が出来ておらず、PC1が本気で殺そうとするとわかりやすく怯える。自死を選んでないことからも明らか。
でもでもでもといじらしいアネットの苦しみを会話で和らげると、観念して生きる意志が芽生える。
全てをPC1に一任する。オチがついたらシーン終了。



▼エネミーデータ
あくまで一例です。
◆ニコラス
HP:PC数*60
シンドローム:ノイマン
侵蝕率:100%
行動値7
装甲5
アイテム:悪魔の銃、FHベストアーマー、CR弾*10
《Cノイマン》3《コントロールソート》《コンバットシステム》5
15dx-1@7 攻撃力13、CR弾*1使用、射程20m、命中:侵蝕+5
《分割思考》 未行動化、行動値-10、シナリオ1回
イベイション20
《蘇生復活》 HP1で復活
◆メイド長
HP:50
シンドローム:ブラックドッグ/ハヌマーン
侵蝕率:80%
行動値5(13)
装甲5
アイテム:FHベストアーマー
《サイバーアーム》7 《ハードワイヤード》5 素手攻撃力10、素手ガード値5、白兵達成値+10
《加速装置》2 行動値+8
《一閃》《スタンボルト》
6dx+10 攻撃力10、最大36m全力移動、1ダメ:放心
《獅子奮迅》3 範囲(選択)、シナリオ3回
イベイション15 目標達成値15以下で使用



▼あとがき
CR弾をどうやって作ってるか気になりました。
脆い日常を演出するために開幕約2時間は他PCが暇、途中から約1時間はPC1が暇と時間配分を極端にしています。
合流までは時間を分けて別々にシーンを進め、合流以降に初めて全PLが同卓するとPCの気分をPLも味わえるかもしれません。






本作は、「矢野俊作」「有限会社F.E.A.R.」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。(C)矢野俊作/F.E.A.R.

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